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2020.11.04

犬や猫に噛まれたら


犬や猫に噛まれたら  
日常診療で最も多い動物咬傷は犬咬傷です。全体の7~8割を占めているといわれています。小児外傷の中では比較的稀ではありますが、今回は犬や猫に噛まれた時の症状や対応方法に関して記載します。
 


動物咬傷  
・犬
咬力が強く10~30kgの圧力が1cm2に対してかかるといわれています。また、傷周囲に挫滅部分を残すため、壊死組織から雑菌が繁殖することもあります。

・猫
犬のように咬力はないですが、細くて鋭い牙により穿通創となることがあります。傷口は小さいですが、洗浄をしっかりする必要があります。


 
症状  
大人では四肢を噛まれることが多いですが、小児では顔を噛まれることもあります。顔面や頸部を噛まれた場合は、命に関わる場合もあるため至急病院を受診する必要があります。
猫の場合は牙が折れて傷口に残っている場合もあるため、レントゲンを撮ることもあります。
 


治療  
①犬や猫に噛まれた場合は洗浄することが一番大切です。早期に受診し、洗浄を行います。
②動物の口腔内細菌や残存壊死組織が感染を引き起こすことがあるため、抗生剤を内服し、壊死組織がある場合は外科的に切除を行います。
③噛まれてから時間が経っている傷口は、細菌の培養検査を行い、壊死組織があれば除去を行い、抗生剤を長期投与する必要があります。
 


動物咬傷で起こる病気  
動物に噛まれることにより破傷風となるリスクもあります。原則として、小児では4種混合ワクチンによって破傷風の予防接種を行っていますので心配は少ないです。
↓破傷風に関して詳細は下記
破傷風



さらに、狂犬病というかかると死亡するリスクが非常に高い病気もあります。これに関しては、飼い犬へのワクチン接種が義務づけられていますが、野良犬や野良猫に噛まれた場合は注意が必要です。(狂犬病の予防接種は自費となります。)
他にも猫ひっかき病という発疹、リンパ節が腫れる病気もあります。
 


いずれにしても一番大切なことは、動物に噛まれた場合には早めに受診することです。
心と体の健康を見守る街のお医者さん
コアラ小児科アレルギー科

〒330-0062 埼玉県さいたま市浦和区仲町1丁目3-5
クリニックステーション浦和仲町2階

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