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2021.02.10

気管支喘息の吸入療法


気管支喘息の吸入療法
吸入療法では、気道の炎症や狭窄部位に効率よく薬剤を到達されることで良好な治療効果が得られます。ただし、正しい種類の吸入器を購入し、正しい吸入方法を習得する必要があります。
 
吸入機器の種類と特徴
1.ネブライザー ①ジェット式:圧縮空気で薬液を気化します。機種も多く、比較的価格が安く耐久性が高めです。家庭用での使用におすすめですが、音が比較的大きいです。大型であるので携帯に不向きでもあります。

②超音波式:超音波の振動で薬液を気化します。

発熱により薬液が変性するためステロイド吸入はできない大きな欠点があります。
③メッシュ式:振動によって薬液をメッシュの穴から押し出して気化します。
ジェット式に比べるとやや高額ですが、小型軽量化されて携帯性がよく、作動時の騒音は小さいです。傾けても使用することはできます。

 
2.定量吸入器 ①加圧噴霧式定量吸入器(pMDI):吸入器に充填されている薬剤を一定量のエアロゾルとして噴霧する装置です。
噴霧と吸気の同調操作が必要です。必要に応じてスペーサーという吸入補助具が必要となります。

②ドライパウダー定量吸入器(DPI):吸入器にセットされた一定量の粉末状薬剤を吸気によって飛散させて吸入する装置です。
pMDIと異なり噴霧と吸気の同調操作は不必要ですが、薬剤を肺内に到達させるためにはある程度の吸気流速が必要です。
 

吸入機器と年齢
乳児(2歳以下):ネブライザー、pMDI(マスク付きスペーサー)
幼児(3~5歳):ネブライザー、pMDI(マスク、マウスピース付きスペーサー)
学童(6~15歳):ネブライザー、pMDI、DPI
 

ネブライザーの吸入指導 特に乳児や幼児にネブライザーを行うのは至難の業です。まず保護者が楽しそうに手本を見せてから行い、吸入ができた場合は医療者および保護者が笑顔で頑張ったことを褒めましょう。

大切なポイント

・口呼吸

・泣かずにできる

・吸入後にうがい(飲水)できる

・吸入中にマスクが顔についている

・吸入後に口の周りをふける

・マウスピースをしっかり口にくわえる

・マウスピースから唾液が逆流しないようにしている

 
毎日吸入をする習慣をつけるのはとても大変なことです。

うまくいかないことの方が多いかもしれません。どうしても習慣づかない場合は主治医に相談しましょう!
心と体の健康を見守る街のお医者さん
コアラ小児科アレルギー科

〒330-0062 埼玉県さいたま市浦和区仲町1丁目3-5
クリニックステーション浦和仲町2階

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