薬を飲ませる方法
今日は子どもへの薬の飲ませ方について、記載しようと思います。
まず、小児科で処方される薬は主に3種類になります。
・シロップ剤
・ドライシロップ
・粉薬、細粒薬、顆粒薬
それぞれに関して説明します。
シロップ剤
私は、主に赤ちゃん~5歳程度に使用することが多いです。メリットとして粉薬が苦手な子でも飲めることがあります。
・スプーンで飲ませる
スープを飲ませる要領で飲ませます。スプーンは少し奥に入れるのがコツです。
・スポイトで飲ませる
正確に測った量をスポイトで吸い上げ、赤ちゃんの頬の内側に流し込みます。
・哺乳瓶の乳首で飲ませる
空の乳首を吸わせておいて、そのあとシロップを入れてあげる方法です。
注意としては、その哺乳瓶が嫌いになってしまう可能性があります。
・コップで飲ませる
少し子どもが大きくなったら、小さめのコップやマグに入れて飲ませるのも手です。
ドライシロップ
・そのままで飲ませる
そのまま口の中にさらさら入れてあげます。飲んだあとは、口の中に薬が残らないように、ミルクや水などを飲ませます。
・水やジュースなどに溶かして飲ませる
粉薬、細粒薬、顆粒薬
・ペースト状にして飲ませる
薬を小さな容器に出し、ごく少量の水やぬるま湯を加えてペースト状にねります。清潔な指の腹で取って、上あごにすりつけます。そのあと水やぬるま湯、哺乳などで飲ませます。
コツは舌の上には乗せないようにして、上あごか頬にすりつけることです。味覚をにぶらせるさめに、冷たいシャーベットなどと服用させるのもおすすめです。
・水に溶かして飲ませる
飲み残さない程度の量の水やぬるま湯に溶かして飲ませます。スプーンやコップなど、シロップ剤と同じように飲ませます。ただし苦みで全部飲まなくなることもあるので、溶かす量には気をつけましょう。
コツは服用直前に溶かすことです。特に水に溶かした場合は、時間が経過するとより苦みが強くなることが多いです。 ・食べ物に混ぜて飲ませる
ジャム、ゼリー、ヨーグルト、プリンなど、子どもが好きな食べ物に混ぜて飲ませることもできます。甘いものや少し冷たいものが、飲ませやすいようです。ただし、量は子どもが食べきれる量にします。また、薬によっては混ぜると苦みが増すものがあるので、何となら混ぜていいのか、事前に薬剤師に確認しておきましょう。
ミルクに混ぜるとミルク嫌いになるので避けましょう。
団子を作る方法
ドライシロップと粉薬は、水を加えることによってお団子上にする方法もあります。
一般的には1gの粉薬に0.3 ml程度の水分がよいとされますが、薬剤によって適切な水分量が違うので注意が必要です。
薬は小皿に入れて水分を1滴ずつ入れることになりますが、1滴~3,4滴が至適な量と思います。
色々頑張っても飲めない場合
薬が好きな子どももまれにいますが、ほとんどの子どもは薬を飲むことが苦手です。薬が上手に飲めなかったり、吐いてしまうことで薬を飲まなくなってしまう子どもも多いです。
薬が飲めずに困った時は、処方を受けた小児科に相談するようにしてください。薬を変えると味も大きく変わりますので、飲めるようになることもありますよ!
心と体の健康を見守る街のお医者さん
コアラ小児科アレルギー科
〒330-0062 埼玉県さいたま市浦和区仲町1丁目3-5
クリニックステーション浦和仲町2階
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