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2021.01.19

感染性心内膜炎の予防



感染性心内膜炎の予防
 
感染性心内膜炎は心臓の中の弁膜や心内膜や大血管内膜に細菌を含む疣腫(vegetation)を形成する病気です。全身に細菌が流れる菌血症や血管塞栓、心障害など多彩な症状を起こします。時に死亡や大きな合併症となる怖い疾患です。

小児においては、先天性心疾患に合併するリスクが高いため予防することが大切です。
 

感染性心内膜炎になりやすい方 

高度リスク
・人工弁術後
・感染性心内膜炎になったことがある場合
・姑息的吻合術や人工血管使用例を含む未修復チアノーゼ型先天性心疾患
・手術、カテーテルを問わず人口材料で修復した先天性心疾患で術後6か月以内
・パッチや人口材料を用いて修復したが、修復部分に遺残病変を伴う場合

中等度リスク
・高度リスク、低リスク群を除く先天性心疾患
・閉塞性肥大型心筋症
・便逆流を伴う僧帽弁逸脱

低リスク群
・単独の二次孔心房中隔欠損症
・術後6か月を経過し残存短絡がない心房中隔欠損と動脈管開存症
・冠動脈バイパス術後
・弁逆流を合併しない僧帽弁逸脱
・生理的、機能性または無害性雑音
・弁機能が正常な川崎病の既往

 
予防投与が必要となる場合

<強く推奨>
・出血を伴う侵襲的歯科処置(抜歯、インプラント、感染根菅処置など)
・耳鼻科手術(扁桃摘出術、アデノイド摘出術)
・心血管領域手術(ペースメーカーや埋め込み型除細動器の埋め込み)

<推奨>
・局所感染巣への観血的手技(膿瘍ドレナージや感染創への内視鏡的検査・治療)
・心血管領域手術(人工弁や心血管内に人工物を植え込む手術)
・経尿道的前立腺切除術

<IEの既往があれば推奨、予防投与をしても良い>
・消化器領域手術(食道静脈瘤硬化術、大腸鏡による粘膜生検など)
・泌尿器、生殖器領域手術(尿道拡張術、経腟分娩、子宮摘出術、人工妊娠中絶、子宮内品器具の挿入など)
・心血管領域手術(心臓カテーテル検査、経皮的カテーテル治療手術)
・皮膚切開
 


 予防投与が不要な場合
 
・非感染部位からの局所麻酔、歯列矯正、脱髄処置
・気管支鏡、期間内挿管、喉頭鏡
・鼓膜穿孔時のチューブ挿入
・上部内視鏡の生検、経食道エコー
・尿道カテーテル、経尿道的内視鏡
・中心静脈カテーテル挿入
 

予防投与の方法
 
アモキシシリン(50mg/kg (最大2 g))を処置の1時間前に服用が推奨されています。
ペニシリンアレルギーがある場合は、マクロライド系薬(クリンダマイシン20mg/kg(最大600mg)、アジスロマイシン 15mg/kg(最大500mg)、クラリスロマイシン 15mg/kg(最大400mg))を使用します。
 


ご家族の方へ

一般小児では10万人あたり0.34~0.64人/年と稀な疾患ですが、先天性心疾患を有する場合10万人あたり41人/年とリスクが高い疾患です。
時に大きな合併症を起こすこともあるためしっかり予防しましょう。


心と体の健康を見守る街のお医者さん
コアラ小児科アレルギー科

〒330-0062 埼玉県さいたま市浦和区仲町1丁目3-5
クリニックステーション浦和仲町2階

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