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2021.01.04

ケトン性低血糖




ケトン性低血糖とは

糖分は体にとって必須なエネルギー源です。人間は食べ物が食べれない際にも、解糖や糖新生というメカニズムを用いて、一定以上の血糖値を保とうとします。
子どもは大人以上に血糖を一定に維持するシステムが脆弱です。感染症や疲労などにより絶食が長引くことにより、ケトン体産生を伴う低血糖となることがあり、これをケトン性低血糖と呼びます。
   

血糖を保つシステム 

食物から取り入れたエネルギーは、肝臓、筋肉、脂肪組織でグリコーゲン、筋タンパク質、脂肪として貯留されます。絶食状態では、血糖を維持するためこの貯蔵したエネルギー源を放出します。つまり、グリコーゲン分解、糖新生、脂肪分解、ケトン体合成により、グルコース、遊離脂肪酸、ケトン体を産生し、各臓器に分配します。小児では、グリコーゲンの貯蔵が少なく、筋蛋白や脂肪組織からのエネルギーが多く必要となります。脂肪組織からエネルギーを作成しようとした際に生じるものがケトン体であり、これが筋肉や脳のエネルギーとして使用されます。
 

症状

1歳から8歳程度の児が起こすことが多い疾患です。特に感冒時や疲れて食事を摂らない時に発症します。症状としては、嘔吐、脱力感、倦怠感、無症状、冷感、顔面蒼白など低血糖に準じた症状がおこります。

 
診断・治療

症状と尿中ケトン体の測定結果から本疾患を疑います。血中遊離脂肪酸が上昇していることを確認する必要があります。低血糖となる疾患は、ケトン性低血糖以外にもたくさんあるため、点滴などで糖分補充しても低血糖が継続する場合には鑑別のために様々な検査が必要となる場合があります。

治療の基本は点滴加療です。嘔吐症状を伴うことも多いため、制吐剤などを利用することもあります。
 

ご家族の方へ
 
低血糖をおこさないためには、長時間の絶食を避けることが大切です。
特に胃腸炎などの時には、塩分と水分と糖分が入った水分をいつも以上に少量ずつこまめに摂ることが大切となります。

心と体の健康を見守る街のお医者さん
コアラ小児科アレルギー科

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