気管支喘息の危険因子
今回は気管支喘息の発症・増悪の危険因子を個人因子と環境因子で分けて記載します。
気管支喘息の概論に関しては下記参照ください↓
気管支喘息
気管支喘息に関わる個人の因子
- 1.家族歴
- 2.素因
- 3.遺伝
気管支喘息に関わる環境因子
- 1.アレルゲン
①床の掃除:床の掃除機がけはできるだけ毎日(最低でも3日に1回)行いましょう。 ②畳床の掃除:床掃除と同様に最低でも3日に1回は行いましょう。 ③床以外の清掃:タンスの上なども含め、年に1回は徹底した掃除を行いましょう。 ④寝具等の管理:1週間に1回は寝具両面に掃除機をかけましょう。布団カバーやシーツはこまめに変えることが大切です。 ⑤大掃除:年に1回は大掃除を行い、徹底的にダニを除去しましょう。
- 2.ウイルス感染
- 3.室内空気
乳児期の受動喫煙は気管支喘息の発症のみならず下気道感染のリスクを高め、学童期までの呼吸機能低下を引き起こす要因となります。両親の喫煙、妊娠期間中の母親の喫煙、祖父母の喫煙なども気管支喘息発症に関わる重要な環境因子となります。近年、販売数が増加している加熱式タバコでも気道上皮細胞への毒性を示すことは明らかになっています。
②PM2.5 、黄砂
PM2.5や黄砂の濃度が高いと気管支喘息の発作が誘発されやすいことが報告されています。
③その他
旗日、線香、蚊取り線香、焚火、煙、車の排気ガス、化粧品、香料なども喘息発作の誘因として報告されています。
- 4.マイクロバイオーム
- 5.気象
- 6.その他
精神的ストレスも喘息の発症と増悪の両方に寄与します。
初潮が早い子が気管支喘息の有病率が高いことが報告されています。
抗生剤使用が気管支喘息の発症リスクになる可能性が報告されています。
参考文献:小児気管支喘息治療管理ガイドライン2020
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コアラ小児科アレルギー科
〒330-0062 埼玉県さいたま市浦和区仲町1丁目3-5
クリニックステーション浦和仲町2階
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