尿路感染症とは
私たちは、腎臓で尿を作り、その尿は尿管を通り膀胱へ流れます。そして膀胱から尿道を通り、おしっこが出ます。
この通路に細菌が入り込み、炎症を起こすことを尿路感染症といいます。
尿路感染症の病気
・亀頭包皮炎 男児では亀頭と皮の間に感染が起こると亀頭包皮炎となります。排尿時に強い痛みを伴うことがあります。ひどく悪化すると、皮と亀頭の間に尿が蓄積して風船のように膨らんでしまうバルーニングという状態となることがあります。治療は抗生剤の軟膏を塗布し、適切にシャワーで洗浄する習慣をつけることで改善します。ちんちんは皮を無理なく軽く剥き、シャワーで流してあげることがおすすめです。
・外陰部周囲炎 女児も同様に外陰部周囲に炎症が起こることがあります。排尿時痛や膿やおりものがでるという症状から、診察することで診断されます。亀頭包皮炎と同様に抗生剤の塗薬および、シャワーでの洗浄で改善します。膀胱炎に移行する頻度も少なくないため、抗生剤を内服することもあります。外陰部を軽く開いてシャワーで流してあげることが大切です。
・膀胱炎 男児よりも女児で多い症状です。トイレに頻回に行くけれども少量しかでないという頻尿の症状が出現します。診断は尿検査や腹部エコーを行うことで診断します。抗生剤を内服することで、数日で改善します。細めにトイレにいく習慣をつけることも予防として大切です。
・腎盂腎炎 膀胱炎から逆行性に尿管から腎臓に炎症が起こった状態を腎盂腎炎と呼びます。この場合、入院したうえで抗生剤の点滴で加療する必要があります。治療に2週間の時間もかかる重症な状況です。原因として、膀胱から腎臓へ尿が逆流しないかどうかなどを調べることがあります。原因があれば、治療し、繰り返さないことが大切です。
ご家族へのお願い
・トイレはこまめに行く習慣をつけましょう。
・外陰部を適切に、清潔にあつかうことで、亀頭包皮炎や外陰部周囲炎は予防できます。
・頻尿の症状がある場合は、膀胱炎の可能性があるため、小児科を受診して尿検査を行いましょう。
・尿路感染症を繰り返す場合は、原因を調べる必要があるかもしれません。
心と体の健康を見守る街のお医者さん
コアラ小児科アレルギー科
〒330-0062 埼玉県さいたま市浦和区仲町1丁目3-5
クリニックステーション浦和仲町2階
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