シラミとは
シラミにはヒトジラミとケジラミの2属があります。さらにヒトジラミはアタマジラミとコロモジラミの2種類に分かれます。ケジラミは主に陰毛で問題になり、性行為で感染します。コロモジラミは主に衣服について寄生します。
小児で問題になるのはアタマジラミです。
症状
一般的には搔痒感が強く、皮疹がないことが多いです。しかし、かゆい頭をかき壊してしまうと、膿痂疹などが認められることもあります。
診断・治療
診断は虫体あるいは卵の検出で確定されます。学校、幼稚園、保育園での流行が診断のヒントとなることもあります。実際は髪の毛についた0.5mm大の楕円形の卵から診断されることが多いです。
フケと見分ける必要がありますが、卵は手で払っても簡単に落ちないことが特徴です。
1人の小児にアタマジラミが証明された場合、家族全員が感染している可能性を考えなければなりません。一番安価な治療法は剃毛ですが、スムスリンパウダーなどの医薬品を使用する治療法もあります。パウダーは規制部位に散布し1,2時間後に洗い落す方法ですが、卵には効果がないため、治療時間が必要です。(3日に1回ずつ3,4回治療を繰り返します。)登園・登校に制限はありません。
感染経路
シラミは頭髪から頭髪へ直接接触で感染します。
潜伏期間
卵から羽化するまで7日程度かかります。1匹あたり約100個の卵を産みます。
家庭で気をつけること
1人のシラミ患者を見つけた場合は、家族単位、クラス単位での治療が必要となることがあります。
頭髪から離れたアタマジラミは72時間は生存可能であるため、衣服、タオル、シーツ、枕カバーなど直接皮膚と接触するものは、洗濯、アイロンをかける必要があります。
洗えない場合はドライクリーニングなどを活用する必要があります。子どもが頭をよく掻いていて、疑わしい場合は小児科にご相談ください。
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コアラ小児科アレルギー科
〒330-0062 埼玉県さいたま市浦和区仲町1丁目3-5
クリニックステーション浦和仲町2階
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